愛知県警「泥沼W不倫」

警察W不倫

前代未聞の“W不倫不祥事”が愛知県警で勃発していた。

同県警の採用ポスターのモデルに起用されたこの女性警官をめぐって、組織が揺れている。愛知県警関係者が語る。

「名古屋市に隣接するベッドタウン、東海市の所轄署に勤務する30代前半の巡査長A氏。彼女が県警本部の少し年上の警部補B氏とダブル不倫の末、双方が告訴し合う泥沼の騒動に発展しているんです」

 この県警関係者によれば、2人の出会いは昨年3月、県警内の捜査研修だった。

「2人はここで親しくなり、いつしか男女の関係になってしまった。A巡査長は採用ポスターにも起用されるくらい、県警の中でも美人で有名。夫も名古屋市内にある別の所轄に勤める警察官という同業夫婦です。一方のB警部補は幹部候補生のエリート。お互い既婚者ですが、止められなかったのでしょう」(前出・県警関係者)

 2人の不倫関係は約10か月続いたが、今年1月、B警部補が別れ話を切り出したことで、事態は急展開を迎える。

「妻子のことを考えるとこれ以上関係を続けられない」

 B警部補がそう告げると、A巡査長は別れるなら夫や職場にバラすと言い出したという。

「自身の不貞行為を夫や職場に明かすのは、自爆テロのようなものですが、A巡査長は本当に報告してしまった。夫は激怒し、妻の顔面を殴打し、A巡査長は右耳の鼓膜を破る全治6か月の大怪我を負った。A巡査長はその件で勤め先の上長に報告し、夫は書類送検されました。ただ、“夫婦ゲンカの延長”ということで、不起訴処分になった」(同前)

 こうして2人の不貞は県警内に知られるところとなり、それぞれ県警監察官らによる事情聴取が行なわれた。「警察の中の警察」と呼ばれ、組織内の不祥事を調査・処分する監察官を前に、双方が不貞行為を告白。のみならず、A巡査長は不倫の“証拠”まで提出したという。

「2人のベッド写真です。さらには旅行先での混浴写真まで出したとか。自身の裸も写っているわけで、それを組織の上層部に見せるというのは、よほどB警部補に恨みを覚えていたのでしょう」(同前)

 聴取の結果、2人には「所属長訓戒」の処分が下された。業務と関係ないプライベートな事案ということで降格等はなく、“穏便な処分”となったかに見えた。だが、話はさらにこじれていった。

◆2人とも刑事被告人に

 2019年2月、「A巡査長から脅迫を受けた」として、B警部補が県警に被害届を提出したのだ。

「別れるならすべてバラす、といった言葉が脅迫に当たるという言い分です」(事情を知る別の県警関係者)

 A巡査長は名古屋地検に書類送検されたが、不起訴に。さらに8月、B警部補は自身の処分をめぐって、県警を管轄する愛知県に対して国家賠償請求を起こす。訴状には、

〈監察官らが行った不適切異性交際の事実認定は、その調査方法において、社会通念上の相当な限度をはるかに超え、違法行為により収集された違法証拠、自白の強要に基づくものである〉

 と、県警の“不当取り調べ”を訴える主張が子細に綴られていた。

 訴状によれば、聴取・処分を担当した監察官はA巡査長と個人的に親しい関係にあり、脅迫の嫌疑を不問として処分を下したことは不公平であると主張。また、聴取に際して監察官から〈違法行為があった〉として、次のように訴えている。

〈「必要とあらば君の奧さんから聴取する可能性もある(中略)」等と合理的に聴取の必要性を欠く原告の妻等を指して、原告のプライバシーを侵害し、社会的名誉を毀損する旨の脅迫行為をした〉

〈A巡査長の携帯から抽出した原告とA巡査長の私事性的画像等の複数枚を原告に提示し、侮辱、挑発的な聴取をし、原告のプライバシーを著しく侵害した〉

 A巡査長ばかりでなく、県警まで相手に法廷闘争に打って出たわけだが、何とこの2か月後にB警部補も被告になる。10月、A巡査長の夫がB警部補の不貞行為に対する損害賠償請求を起こしたのだ。この民事裁判でB警部補に請求された賠償額は440万円。こうして警察官同士のダブル不倫は、刑事、民事の訴状が飛び交う泥沼に陥ったのである。