うつ病医師自殺、過労と因果関係

うつ病医師自殺、過労と因果関係

中国地方の総合病院に勤めていた50歳代の産婦人科医の男性が自殺したのは過労でうつ病を発症したのが原因として、遺族が労災と認めず遺族補償不支給とした国の決定を取り消すよう求めた訴訟の判決が29日、広島地裁であった。高島義行裁判長は、長時間労働とうつ病の因果関係を認め、処分の取り消しを命じた。

 判決によると、男性は2009年にうつ病を発症し、2か月後に自殺した。遺族は11年3月、労災保険法に基づき遺族補償給付などを請求したが、管轄の労働基準監督署が不支給としたため、13年11月に提訴した。

 高島裁判長は判決で、産婦人科の常勤医が2人で、男性はうつ病発症前の半年間、厚生労働省が過労死の労災認定基準とする月80時間以上の時間外労働を約2か月続けたと認定した。