過去の不倫相手に離婚慰謝料原則請求できず 最高裁が判断

離婚した元配偶者の過去の不倫相手に、離婚時の精神的苦痛に対する慰謝料を請求できるかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(宮崎裕子裁判長)は19日、「特段の事情がない限り、単に不倫したことを理由に離婚の慰謝料を請求することはできない」との初判断を示した。元妻の過去の不倫相手に198万円の賠償を命じた2審判決を破棄し、原告側の請求を棄却した。5裁判官全員一致の結論。

 元妻は勤務先の同僚と不倫関係になり、原告の男性は平成22年5月に不倫を知った。27年2月に離婚が成立し、男性は同11月に提訴。原告側は、不倫が原因で離婚に至った場合は離婚時成立時から時効(3年)が起算されると主張。これに対し、被告側は不倫が発覚した22年5月から3年が経過しており、時効により慰謝料請求権は消滅しているなどと反論していた。

 1審水戸地裁龍ケ崎支部判決は、離婚慰謝料を請求できると判断。2審東京高裁も支持していた。