過労死ライン超の残業74件 青森

青森労働局は23日、長時間労働の疑いがある県内262事業場を対象とし、2016年度に行った監督指導結果を公表した。「過労死ライン」と呼ばれる1カ月100時間超の残業が確認されたのは74件で、このうち4件は月に200時間を超える過酷な労働条件に置かれた実態が判明。同労働局は働き方改革の実現に向け、今後も是正に向けて指導を徹底していく構え。

7月には全国版の指導結果が公表されたが、同労働局が県内分の結果をまとめて発表した。

事業場への立ち入り調査の結果、法令違反が確認されたのは全体の68・3%となる179件。

このうち、協定の未締結や協定を超える残業など労働時間違反は125件。業種別に見ると、製造業が36件、商業26件、建設業18件、運輸交通業16件、接客娯楽業(飲食業、旅館業など)14件。

各事業場の最長時間労働者ごとの集計では、80時間超が97件だった。内訳は81~100時間23件、101~150時間62件、151~200時間8件。200時間超えは建設業2件、製造業1件、旅館業1件だった。

県内の時間外労働の傾向として、特定の部門や個人に限定したものだけではなく、事業場全体に及ぶケースも見られた。国は健康障害を来す過労死ラインについて、1カ月100時間超や2~6カ月間の月平均で80時間超としており、労働力不足などを背景に健康被害が懸念される環境の職場も目立った。

同労働局は国のガイドラインに基づき、事業場を指導。立ち入り調査した事業場に対し、時間外労働の削減や、勤務時間の記録などを促している。

さらに本年度になってから、違法な長時間労働があったとして、労働基準法違反で二つの事業場を書類送検するなど、監督を強化している。同労働局の長澤篤監督課長は「悪質な時間外労働については厳正に対処していきたい」とした。

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