過労死問題で西日本高速を書類

西日本高速道路会社(大阪市)が、過労自殺した男性社員=当時(34)=に違法な長時間労働をさせていたとして、神戸西労働基準監督署が6月23日、労働基準法違反の疑いで、同社と、男性の当時の上司らを書類送検したことが7日、関係者への取材で分かった。

関係者によると、書類送検の対象となったのは、法人としての同社と、男性が勤務していた同社第二神明道路事務所(神戸市垂水区)所長や、関西支社などで人事・労務管理を担当していた計7人とみられる。

男性は2014年10月に同事務所に異動。未経験だった道路補修工事の施工管理などを担当した。着任当初から時間外労働は月150時間を超え、うつ病を発症。15年2月に神戸市内の社員寮で自殺した。

遺族らによると、時間外労働は14年10~12月で毎月150時間以上に及んだ。午前4時59分の退勤から8分後に再び出勤するなど、事実上、約36時間の連続勤務をしていた日もあった。2カ月間にわたり、最大で月約140時間の時間外労働を認められたという。労災認定は15年12月9日付。

また、男性の遺族は、業務上過失致死の疑いで、男性の当時の上司ら8人の告訴状を神戸地検に提出している。

西日本高速は05年に民営化。同社資料によると、社員数は06年の約2600人から微減する一方、事業量は事業費換算で06年の2247億円から15年の5113億円と、2・3倍に拡大。1人当たりの仕事量が増加し、過重労働を生む背景とみられる。

同社は7日、送検について「把握している」とした上で「亡くなられた社員に対してはご冥福をお祈りするとともに、ご遺族には心よりお悔やみ申し上げます。このようなことが二度と起こることのないよう、労働時間の正確な把握の徹底を会社全体で進めている。引き続き本件に関する捜査に全面的に協力する」とコメントした。